ヤスリで作るナイフメーキング肉体労働編 2

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#7
ヤスリ掛け作業の始まりです。
片側から斜めに外形ラインの手前まで掛ける。
当然の事ですが反対側が山形になりますので
最後に山形を削り平らにします。
最初から平らにヤスリ掛けしても良いのですが、
この方がヤスリと体の負担が少ない気がします。
気のせいかな?
アールの付いた部分などは丸ヤスリを使いラインに
合わせ削りだす。
外形が削り終わったらエッジラインが良く見えるように
中目もしくは細目のヤスリでブレードに直角にやすり目を
入れておく。

#11
べベルストップ、ヒルト、ファスナーピン、ソングホールの
罫書き。ヒルトの取り付け角度はポイントに向かって
2度倒れています、プロトラクターで角度を写します。
ファスナーピン、ソングホールの位置は型紙の
上からポンチで叩いても出来ますが
スケール等で写しています


べベルストップ、ヒルト取り付け位置のラインは
片面だけ入れて後で反対側に写します。

#13
 べベルライン、ヒルト取り付けラインを反対側に
写します。
#11 で説明した部分です、写真で使っているのは自作の
バイス、口金が
ほぼ平行になる様に
してあるのでラインに合わせて固定すると
反対側に同じラインを引く事が出来ます。

冶具、道具等も自作出来る物は自分で作るのも結構
楽しみがありますね。

#10
エッジラインが入りました。
ラインの幅は0.3ミリ位、ブレードの先端まで
丁寧に入れますブレードを削る時はこのライン
だけが頼りに成ります。

ラインはあまり深く入れないように特にヒルト付近は
気をつけましょう。
上手くラインが入れられなかったらもう一度
ヤスリ目を入れます。

#8
ヤスリで外形を削り終わりました。
外形の削りはここで終わりなのでラインの内側まで
削り、型紙と合わせてみます。

各部分の角はほぼ直角に成っていること、後で
ハンドルを付けた時に削る事になります、熱処理後
のヤスリ掛けは殆ど出来ません、どうにもならないときは
ダイヤモンドコーティングのヤスリを使いますが
使わない様、努力、努力・・・・・・・

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#9
エッジマーカーでエッジラインを入れます。
この時 
#7 で説明したヤスリ目が大切に成ります
荒目のままでも良いのですがラインが良く見えないと
エッジの厚みが不均等になり易く
歪んだブレードに成るかも知れません。

エッジラインはブレードバックにも入れます
鋼材の中心が分かる様に。
ハンドル部分はテーパーを付けないので
エッジラインは入れません。

#12
片面の罫書き線が入りました。
此処までの作業でインクが落ちてきたので
少し塗りなおしています。
写真ではブレード側のファスナーピンが上下
ずれているように見えますが、実際はヒルト面と
平行に成っています。

べベルストップのラインとヒルトのライン、ハンドル
側のピンのラインは平行になっている方が
美しいですよ。
ファスナーボルトを使うときはヒルトからの距離と
ソングホールからの距離を同じくらいにするのが
良い、ただしヒルトに近すぎたり離れすぎると見た目
あまり良くないと思います。